世界に一つの
つくり方は、
世界で一番の
つくり方。
和田長治商店さんのお茶は一目見れば分かる、と言われています。職人の鋭い目利きで良質の茶葉を仕入れ、状態を手の感覚で確認しながら形状を整え、その茶葉の最適な香りを引き出せるように嗅覚に神経を集中させて炭火で仕上げていきます。この炭火仕上げは、昔ながらの炭火による乾燥手法で、自然の熱でゆっくりと茶葉の水分を取り除き、お茶本来の旨みと香りを芯から引き出すことができます。現在、この炭火仕上げでお茶をつくるのは、日本中で和田長治商店だけ。唯一無二の炭火茶なのです。
地元・静岡のお茶への愛のもと、長年、製茶問屋を営んできた和田長治商店の3代目・和田夏樹社長は、店を継ぐ前は東京・表参道で働いていたそうです。店内には、使い込まれた茶箱や道具がスタイリッシュに並べられ、心地よく穏やかな時間が流れているのも納得です。若くして茶師八段に到達された和田さんが淹れてくださる静岡の山のお茶の香りに、思わず何度も息を吸い込みました。
静岡茶の素晴らしい品質を、もっともっと届けたい…そんな思いを巡らせ、模索しながら、新しい道を切り開かれています。海を渡り“本物のお茶”を求める顧客が揃うヨーロッパへの輸出計画、煎茶をテーマに掲げる地元リゾート旅館とのコラボレーション、全国茶審査技術大会(2024)での優勝、農林水産大臣賞の受賞、…など若き3代目の歩みは止まりません。
「最近の日本茶を紹介する雑誌などを見ると、京都や九州のお茶が多く、静岡のお茶は取り上げてもらえてないなと思うことがあります。」と、和田さん。静岡のお茶は当たり前で新鮮味がないということなのか。静岡茶の素晴らしい品質が忘れられてしまっているのではないか。そう思いを巡らせながら、模索しながら、新しい道を切り開かれています。若き3代目の歩みは止まりません。海を渡り“本物のお茶”を求める顧客が揃うヨーロッパへの輸出計画、参加する静岡茶業青年団の全国茶審査技術大会(2023)での優勝、星のリゾート界遠州とのコラボレーション…など躍進は続きます。
鈴の茶より、感謝を込めて。